11月28日例会


会長の時間

 会長の時間を務めます。

 今日は統計学の話で面白いエピソードがありましたので紹介いたします。

 終戦後、吉田茂が外相に任命され、GHQマッカーサー司令との交渉窓口の役割を果たすこととなりました。当時、我が国は極度の食糧不足でした。そして、この危機に対応するため、吉田茂は農林省の統計を基に算定した不足分450万トンの食糧援助をGHQマッカーサー司令に要求しました。一方、マッカーサーは、ドイツへの支援も米国が行わなければならず、日本に支援する余裕はないとの理由で当初、この要求を断りました。しかし、吉田は、「このままだと1千万人の餓死者が出て、混乱が発生する。この混乱に乗じ赤軍(旧ソ連・中国)がせめて来たらどうするのか」と脅したといいます。

 その後、吉田は支援を渋るマッカーサーから支援の約束を取り付けたと言われています。ところが、実際に支援されたのは、要請の1/6の70万トン。しかしながら吉田茂がマッカーサーに説明した国内での餓死者は出ませんでした。

 後日マッカーサーに呼び出された吉田はマッカーサーから「話が違うではないか! 日本の統計はメチャクチャだ!」と机をたたいて激怒されました。するとマッカーサーに対し、吉田茂は平然と「当然でしょう。もし日本の統計が正確だったら、今あなたの席には私が座っている」と返したのです。さすが豪傑と謳われた吉田茂、一流のジョークにマッカーサーも大笑いをして、結局お咎めなしとなったようですが、吉田茂は相当冷や汗をかいたようで、この時、統計の必要性・重要性を感じたようです。このような経緯から、吉田が総理になった時、国内の統計復興が始動することになります。

 ところで、宅建の4択問題での統計が出ています。

 1位は3番の26.6% 2位は4番の26.1% 3位は2番の24.3% 4位は1番の23% 宅建受講者の中では迷ったら1番は避けるべしというジンクスがあるそうです。以上会長の時間でした。

・ゲスト  特例認定NPO法人バスターミナル学習室 理事長 岩永 和也 様


卓話

特例認定NPO法人バスターミナル学習室 理事長 岩永 和也 様